Interviewインタビュー

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trois代表横垣 正大

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  • 横垣 正大
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「なんでお店の人が髪の毛を切ったら痛くないのかな?」と不思議に思い、自分でも切ってみようと思ったんです。

Q:オーナーが美容師を目指したきっかけは何だったんですか?
昔、自分の家に髪の毛を切るためのハサミがありました。空きバサミとかね。でも親に切ってもらうと、「痛いなぁ…」と感じて、それ以来【髪の毛をハサミで切る=痛い】と思っていました。少し、トラウマでしたね(笑)
小学生ぐらいのときに、痛いから嫌だなぁ…と思いつつも、初めてお店に髪を切りに行きました。すると、「あれ?全然痛くない!」って思ったんです!その時から、「なんでお店の人が髪の毛を切ったら痛くないのかな?」と不思議に思い、家にあるハサミで自分でも切ってみようと思ったんです。まぁ、もちろんうまくいかないですけどね。
インタビュー中学生になってからオシャレを意識し始めて、美容院に行ってみたんです。もちろん痛くないし、髪型もとってもオシャレにしてもらいました。「かっこよくしてもらった!」っていう想いから、家にあるハサミで見よう見まねで友達の髪の毛を切ってみようと思ったんです。
僕らの時代には、キレイに切るのではなくて、刈り上げてみたりあえてガタガタに切ったり、素人が切ってくしゃくしゃやってたらまぁ何とかなってたって感じだったんです。前髪を階段みたいな感じにしたりとかね。むしろそれがハイファッションと言われていました。それで僕にも出来るかなと思って、友達に髪を切らせてもらっていました。でも、やっぱりうまくいかなくて…。
それから美容院へ行っては、「この人たちはどうやって髪を切っているんだろう?」と観察するようになりました。
するとどんどん興味が湧いてきて、「将来は髪を切る仕事をしようかなぁ」と考えるようになりました。
高校3年生になって、美容学校に行こうかな~と漠然と思っていましたが、そんな時親父が、「それなら東京に行ったらいい。美容院を経営している知り合いが原宿にいるから、一度話を聞きに行ってみなさい。」って言ってくれました。
夏休みにその美容室へ行き、話をしたところ、「じゃあすぐにでもウチに来たらいいよ。高校の卒業資格は通信でも取れるから。」と声を掛けてくれました。
「原宿にも行けて、東京にも行けて、しかも美容師も出来る!めっちゃおもろいやん!!」
そして東京へ行った僕は高卒でゕシスタントになり、学校へ行きながら美容師の仕事もして、
という生活が始まりました。

自分が今感じているネガティブな部分を全部変える事が出来る、
そういうお店をやろう!と決意しました。

Q:美容師を目指す中で苦労した事、大変だった事は?
僕らの時は、朝7時に出勤して朝練をして、11時営業スタートという流れでした。朝7時に行って、営業は21時に終わって、またそこから終電までレッスンをして、また次の日朝7時に出勤…というのを繰り返していました。時にはお休みが週に1回しかない時もあって、なかなか自分の時間を確保する事が出来ませんでした。
仕事に行って、帰ったら寝る。こんな生活がずっと続きました。
正直「しんどいなぁ」と思ったり、給料も良いわけじゃないし、「僕はこのままこの感じで美容師をしていて本当にいいのか?」と考える日々が続きました。
Q:では、独立されたきっかけとは?
仕事を続けていく中で、次第に「自分が美容院をやるなら…」というビジョンを考えるようになりました。例えば「美容師」に将来性を感じて、休みもちゃんと取れて、自分のプライベートもあって、でも仕事にはしっかりプライドを持って出来る。そうしたら離職率もぐっと減るんじゃないかなと。自分が今感じているネガティブな部分を全部変える事が出来たら…。 それじゃあそういうお店をやろう!と思って、22歳ぐらいの時から貯金を始めました。 どこで自分は生きていくのかな?と考えた時に、東京は違うなと思いました。地元に戻ってお店を開こうと決意し、26歳の時に関西へ戻ってきました。 久しぶりの関西で、その時の美容師の状況も分からないし、美容師の知り合いももちろん誰もいません。だからまずは情報と人脈を作るために京都・大阪・神戸・西宮と色んな場所で働きました。そして、29歳の時に武庫之荘で独立をしました。
Q:短期間で2店舗目をオープンされたとの事ですが、決め手は何でしたか?
インタビューオープン当初は2人でした。もともとが3人規模ぐらいのお店だったんです。するとたまたま僕のやり方や考え方に共感してくれるスタッフがどんどん増えて、オープンして2年半で気付いたら8人ぐらいになっていました。
まぁ、3人規模のところに8人いたら営業出来ないじゃないですか。お客様もぶわーっとたくさん来て頂いてお店が回らなくなってしまったんです。なので、「オープンせざるを得なくなった」という感じです(笑)
Q:オーナーの体験してきた辛い経験を打開したいという想いもあったから、でしょうか?
そうですね、それもあると思います。

目標は「幸福度」を上げる事。お客様はもちろん、従業員も「ここにいて良かった」と思えるサロンを目指しています。

Q:これからのTroisの目標は何ですか?
目標は「幸福度」を上げる事。お客様はもちろん、従業員も「ここにいて良かった」と思えるサロンを目指しています。
幸福度というのは3つの柱があると僕は思っています。
①まずは仕事。人の仕事の上で自分の生活が成り立っているという事実。
②そして、自分の好きな事。趣味とかやりたい事。
③もう一つは、家族や友人との時間。
僕の中で10店舗にしたいとか100店舗にしたいとか、そういう想いは一切ないんですよ。2店舗だったら2店舗のままでいいし、何なら1店舗でも良かったんです。目標はそこにではなくて、ただ単純に幸福度を上げられるように、この3つの柱の質を高めるだけ。そうしたら必然的に店舗の規模は大きくなるかもしれないし、それがその先についてくるものかなと思っています。
幸せに感じられるようにになれれば、必然的にそれが良い会社になるのかな、と僕は考えています。
Q:では最後に、ホームページをご覧になっている方や来店を迷っている方へ
インタビュー美容院・ヘアサロンとかって、やっぱり不安を持ってくる場所ではないかなと思います。特に初めて来られる方はね。でも、こう、僕らはお客様を大切に思っているし、本当に「来て欲しい!」と思っています。それで喜んでもらいたいと思ってるから、安心して来て欲しいし…言い出したらキリがないですね(笑)
単純にそういう思いを持っているので、一度来てみてくださいねっていう、シンプルにこの想いが伝われば嬉しいかなと思います。

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